腰痛からがんの骨転移が分かり肺腺がんが原病巣であることが分かったことはこれまでも説明してきた。
 
では私の腰痛あるいは骨転移のレベルはいかがなものであろうか。図は骨転移に伴う痛みのレベルと、症状緩和のために適用される薬を説明したものである。
 
第一段階の弱い痛みは、がん細胞ないしは変形した骨が周囲の神経を刺激して起きるもので、普通の慢性的な腰痛とは区別しにくい。第三段階の痛みはがんが転移した骨膜が痛むもので「疼痛」とも言える強烈な痛みである。
 
私は第一段階に適用される非ステロイド系消炎鎮痛剤(1日2回服用)で十分痛みを消すことができている。さらに今回の退院後、ロキソニン(ロキソプロフェン)からカロナール(アセトアミノフェン)に変えてもらって、それでも十分効果があることが判明した。つまり「最弱」の鎮痛剤で効果があるのだから、骨転移の程度ももっとも軽いものだと言えよう。モルヒネを使うようになると・・・それは(苦しまないで死にたい)終末期治療かもしれない。
次回は鎮痛剤の経時変化について考察する。
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