今日は病院から自宅に帰ってきた。明日にはまた病院に戻る。副作用もなく土日は検査もないので外出許可が出たというわけ・・・・。
さてこないだ「タグリッソに変更」はおみくじで言えば「吉」と書いたが、その辺のところを詳しく書いてみよう。
非小細胞肺がんステージⅣの場合、抗がん剤の使用が標準治療だが、遺伝子の状況に応じていくつかの方法に分かれる。
大きく分けると「分子標的薬」か「プラチナ製剤」かということになる。最初のおみくじで分子標的薬ジオトリフが使えるとなったのは「吉」だった。「がんじゃなかった」というのが「大吉」で分子標的薬適用不可が「凶」だったわけだ。分子標的薬はEGFR遺伝子変異陽性に限られるのだ。しかしイレッサ・タルセバ・ジオトリフの分子標的薬は1年前後で薬物耐性となる、すなわちT790M変異が台頭してがん細胞が増え始めるのだ。
このT790M変異に対応できるのが第三世代分子標的薬タグリッソだ。これが使えなければプラチナ製剤が使われることになるから、使えることが判明した今回のおみくじは「吉」なのだ。
プラチナ製剤として標準的なのはシスプラチンでアリムタという薬と併用(点滴注射)される。シスプラチンより副作用の少ないカルボプラチンになる可能性があった。これらの薬の副作用等はまた別途・・・・