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図は前にも説明したサバイバー生存率だ。治療開始1年後の生存率はおよそ60%・・前に80%と言ったのは間違い。つまり平均余命1年強ということになる。そして1年生存した1年後の生存率もやはりおよそ60%で、2年後以降も繰り返す。
これは5連発の銃に弾丸を2発込めて撃つロシアンルーレットなのだ。これを1年おきに繰り返す。弾に当たって死ぬ確率40%・・・次の年のトライアルでもやはり死ぬ確率40%・・・これを「望みなし」と考えるのか「望みあり」と考えるのかは人それぞれだ。
上記は平均的な患者、それもだいぶ以前の患者に当てはまるものだ(データは10年ほど古い)。自分の場合に当てはめてみよう。
最初の発射では生き延びた。これはEGFR遺伝子変異陽性で分子標的薬(ジオトリフ)が効果的であるという、死なないほうのくじを引いたからだ。おそらく実態としても60%くらいだろう。
次の発射がいつになるのか決まっていない。次の発射は薬剤耐性出現による増悪時である。平均1年後と言われていて、私はその1年を過ぎた。次(来月)の検査で薬を変えることになるかもしれない。
T790M遺伝子変異陽性であれば、タグリッソという効果的な薬が使える。そうするとほぼ延命確実である。T790M遺伝子変異陽性は50%くらいの確率らしいので、このくじに当たることが延命につながる。もし外れたら一般的な化学療法に移行せざるを得ず、死んでしまう確率が高まる。
タグリッソが使えるとしても、再び耐性すなわちC797S変異が生じる恐れがあるが、このC797S変異に対処できる治療法は確立していない。
私の延命にもっとも効果的なのは薬剤耐性が生じる期間が平均より延びることである。つまり次の発射が延期されることである。次に薬剤耐性が生じたとしても、T790変異陽性という「いきなり実弾が発射されない」という選択を得ることである。