肺腺がんにかかる率は、おみくじで大凶を引くくらいの確率だろうか?
私は昨年肺腺がん4期が発覚し、今年の正月で大凶を引いたから、かなりのマイナスなくじを引いたことになる。
肺腺がんになると遺伝子検査を受ける。日本人の場合、EGFR遺伝子変異陽性になる確率は約50%である。私は陽性だったので「当たりくじ」を引いたことになる。なぜかと言うとEGFR遺伝子陽性によく効く薬(EGFR-TKI、分子標的薬)が近年いくつも開発されているからである。私はアファチニブ(商品名ジオトリフ)という薬を飲むことになった。
医師からは7割がた効くと言われた。たぶん効かない人や副作用が強すぎて使えない人が3割いるのだろう。ここでも私は「当たりくじ」を引いた。がん細胞の縮小が見られたし、重篤な副作用もこれまではない。しかしこの「当たりくじ」には等級がある。薬剤耐性のためすぐに効かなくなる末等から半永久的に効く特等まであって、平均は1年である。私は治療開始1年になろうとしているので、平均以上の「当たり」だったと言える。
しかしいずれは薬剤耐性になる可能性が高い。1年半以上効くことはあまりない。薬剤耐性が生じるとT790M変異である確率が高い。その場合オシメルチニブ(商品名タグリッソ)が有効になるが、ここでもくじを引くことになる。2割の人にはC797S変異がありすぐに別の耐性が生じる。そしてC797S変異がある(三重変異という)患者に使える薬はまだ承認されていない。
国立がんセンターは海外で承認済みで日本では承認されていないがん治療薬のリストを公表した。その中に肺がん用は3剤あるが、一つは私の病気には対象外であり、一つは私の病気にはすでに承認されていて別のがんへの適用が未承認なのである。そして残る一つブリガチニブが上記三重変異に有効なのである。セツキシマブまたはパニツムマブという抗EGFR抗体薬と併用すると有効性が増強されるらしい。抗EGFR抗体薬は小腸・直腸のがんには承認されているが肺がんには未承認である。
ということで私はまだこのくじを引くこともできない。ジオトリフがブリガチニブが承認されるまで長く効いてくれればいいくじになる・・。
私は昨年肺腺がん4期が発覚し、今年の正月で大凶を引いたから、かなりのマイナスなくじを引いたことになる。
肺腺がんになると遺伝子検査を受ける。日本人の場合、EGFR遺伝子変異陽性になる確率は約50%である。私は陽性だったので「当たりくじ」を引いたことになる。なぜかと言うとEGFR遺伝子陽性によく効く薬(EGFR-TKI、分子標的薬)が近年いくつも開発されているからである。私はアファチニブ(商品名ジオトリフ)という薬を飲むことになった。
医師からは7割がた効くと言われた。たぶん効かない人や副作用が強すぎて使えない人が3割いるのだろう。ここでも私は「当たりくじ」を引いた。がん細胞の縮小が見られたし、重篤な副作用もこれまではない。しかしこの「当たりくじ」には等級がある。薬剤耐性のためすぐに効かなくなる末等から半永久的に効く特等まであって、平均は1年である。私は治療開始1年になろうとしているので、平均以上の「当たり」だったと言える。
しかしいずれは薬剤耐性になる可能性が高い。1年半以上効くことはあまりない。薬剤耐性が生じるとT790M変異である確率が高い。その場合オシメルチニブ(商品名タグリッソ)が有効になるが、ここでもくじを引くことになる。2割の人にはC797S変異がありすぐに別の耐性が生じる。そしてC797S変異がある(三重変異という)患者に使える薬はまだ承認されていない。
国立がんセンターは海外で承認済みで日本では承認されていないがん治療薬のリストを公表した。その中に肺がん用は3剤あるが、一つは私の病気には対象外であり、一つは私の病気にはすでに承認されていて別のがんへの適用が未承認なのである。そして残る一つブリガチニブが上記三重変異に有効なのである。セツキシマブまたはパニツムマブという抗EGFR抗体薬と併用すると有効性が増強されるらしい。抗EGFR抗体薬は小腸・直腸のがんには承認されているが肺がんには未承認である。
ということで私はまだこのくじを引くこともできない。ジオトリフがブリガチニブが承認されるまで長く効いてくれればいいくじになる・・。