先日TBSで放送された長編医療サスペンス(ミステリー?)ドラマ「がん消滅の罠 完全寛解の謎」をビデオにとっておいて今日鑑賞してみた。これは同名の小説(岩木一麻著、宝島社)のドラマ化である。
 
主人公の消化器内科医師(唐沢寿明)の診察を受けてステージ4、余命半年の宣告を受けた患者が治療開始間もなく完全寛解してしまう・・・。新薬はあくまでも延命効果を期待するものであって、そんな短期間の完全寛解はありえない。寛解はがん細胞が縮小することであるが、完全寛解はがん細胞が全くなくなることである。謎が謎を呼び、医師は保険金詐欺の容疑で警察に追われる羽目に・・・。
 
結構面白いドラマではあったが、医療情報としてはいい加減なものが多かった。小説を読んではいないのでそちらの展開は分からない(どうもだいぶ違うらしい)が、ドラマの展開(特に医学情報的な展開)は雑だったと思う。「なぜがんがそんなに簡単に寛解するのか」という疑問には「なるほど」と思わせる答えが提示された・・もちろんフィクションとしての納得だけど・・・。
 
医学情報としては期待してもいなかったこのドラマを観る気になった理由は、消化器内科医師の名前が私の主治医と同じだったから・・これってミステリー?