今日もサンデーモーニングに岸井成格氏が帽子をかぶって出演していた。以前のような声の張りはない。
 
9月17日から番組を休んでいたが10月7日に復帰したらしい。その際「がんの治療を行っていたこと」「抗がん剤と放射線の副作用に悩まされていたこと」を明かしたが、それ以外の情報は不明である。
 
岸井氏(元毎日新聞主筆)73歳(私と同い年)は2007年に大腸がんである(手術した)ことを告白していたらしい。ということは大腸がんの再発か・・・あるいは多発転移か?
大腸がんの場合、転移していてもすべてのがんを取り除くことができると判断されたら、手術がベストソリューションである。かなりの人がこれで治癒する。しかしある程度の人が、手術できなかったり、手術で取り切れたと思っていても再発・転移することがある。
 
彼が抗がん剤と放射線の組み合わせ治療をやっていた(やっている?)ということは、手術は難しい(体力的にないしは効果的に)ということであろう。
進行・再発の大腸がんに適用される分子標的薬としては、アバスチン(ベバシズマブ)、アービタックス(セツキシマブ)があり、ベクチビックス(バニツブマム)は日本では未承認らしい。これらの分子標的薬には脱毛などの激しい副作用はなく、彼が脱毛したらしいということは適合しなかったということか、あるいは大腸がんとは結びつかない新たながんを発症したということか・・・
 
1か月休んで復帰というのは通常のパターンだ。入院して抗がん剤の投与、放射線の照射を行って大きな問題が起きないかどうかをチェックするための入院であり、その後は通院治療に移行する。
私の場合は下痢と口内炎に少し悩まされたくらいで、病気になったとは思えないような2週間の入院であったが、彼の場合は体力低下がうかがえてちょっと心配・・・