【見舞厳禁】肺腺がん闘病日記（５）入院・分子標的薬の服用と副作用

進行肺がんの治療法として承認されているものとしては
（１）化学療法
（２）分子標的薬療法
（３）免疫療法
が典型である。
　
化学療法はずっと以前からあって多くの種類の薬（多くは点滴）が開発されている。共通するのは成長する（増殖する）細胞を攻撃するというものである。がん細胞だけでなく増殖する正常細胞をも攻撃してしまうため典型的な増殖細胞である毛髪の成長を止めるため脱毛を起こすことになる。そのほかに消化管や骨髄を傷めることになってしまう。
免疫療法の典型的な薬は高額薬価で知られるオプジーボである。しかしこれとてもどのがんにも効くわけではない。これが効かなかった場合は他薬に切り替えるのだが、その場合副作用のリスクが高まって危険なため最初に使うことは避けられる。
そして私の場合は分子標的薬の服用である、肺がん特有のEGFR遺伝子の変異ががん細胞の異常増殖の原因になっているのだが、このEGFR遺伝子を狙い撃ちしてその働きを止めるものである。
　
先月下旬から入院して、分子標的薬の中でも新しいジオトリフの服用を始めた。ロキソニンの服用で腰痛はほとんど問題ないレベルになっていて、とても病人とは思えない状態での入院であった。
　
まず最初にもっとも典型的な副作用である下痢が襲ってきた。しかし負担になるほどではなく、便秘傾向の私にとっては腸内がすっきりしてむしろ気持ちいいくらいであった。
　
これが一段落して次の典型的な副作用口内炎が襲ってきた。ちょっと甘く見ていたがどんどん食事がしにくくなってきた。自分としてはまだ頑張れると思っていたが医師は休薬の判断を下した。
　
３日間の休薬で口内炎はほとんど問題ないレベルになり、半量（２０咤云犾砲派?僂鮑導し、その後（入院から半月後の）退院となった。半量でも継続が重要だということらしい。