時々お世話になっているクリニックに行った。ここの先生は分からない時はすぐに共済病院や大学病院に紹介状を書いてくれるのがいいところ・・。
腰痛だがその前に気持ち悪くなるのは腎臓のせいではないかと頼み込んで腎臓の検査(超音波エコー)をしてもらう。昔から腎盂の中に結石を持っているので腎盂炎になったのではないかと思ったから・・。しかし腎臓は何ともない・・・結局整形外科に紹介状を書いてもらう・・不本意だがまあいいか。
整形外科でX線検査をしてもらったが案の定なんともない。該当部分近くに骨棘があることが確認されたが症状とは一致しない。骨の間隔も大きな異常はない・・結局よくわからず・・。
しかし症状がだんだん悪化していく。寝つきはよいけどすぐに目覚めるので寝不足だ。やっぱり内臓ではないかとクリニックを再受診、今度は「膵炎を調べてほしい」と頼み込んだ。膵炎は血中アミラーゼと尿中アミラーゼを調べればわかるらしい。医師が推測した通り検査結果はシロ・・もうわからなくなった。
しかたがないので接骨院にかかることにした。自分の姿勢が悪いことは自覚しているので姿勢を矯正してもらえば・・と藁にすがる。しかし毎週2回1か月通ったが全くよくなる兆候がない。
「もう少し続けないと・・」というのを振り切って整体はいったん中断、もういちど整形外科にかかってMRI検査をしてもらうことにした。
 
そして結果は・・一部の腰椎(骨)に他とは違う影が見られたのだ。念のため上半身から下半身にかけてX線検査すると肺と前立腺に怪しい影・・ということで泌尿器科と呼吸器内科で診てもらうよう言われた。整形外科の先生だからはっきりは言わないが、肺がんもしくは前立腺がんを疑っているのは明らかだ。
 
泌尿器科では小さな影は確認できるものの触診でも異常がなく、腫瘍マーカーの値も小さいので、少なくとも骨転移の原因にはならないだろうという診断。
しかし呼吸器内科では「ほぼ確実に肺がん」と言われ、「検査入院の必要があるので家族を連れてきてもらいたい」と言われた。「子供にも知らせるほうがよい」とも・・・これでかなり深刻な(骨転移のある)肺がんであることが確定した。
 
腰痛からまさかの肺がん発見、それも呼吸器に関する症状が全くないのに・・・肺がんの腫瘍マーカーの数値も低いのに・・・初期どころか進行がんだ。
 
その話を聞いても「死の恐怖」は全くわいてこない。今もそうだけど・・。