昨日のテレビは問題発覚後初の小保方氏会見でフィーバーしていた。
会見目的は理研の調査委員会への申し立て(再調査要求)に関するものであった。「捏造」というかなり強い言葉が調査報告に用いられたための反論であった。この件については理研は拙速であったと思うし、不必要に論争を招いてしまったと思う。法律の世界特に刑法では「悪意」は告発するほうに立証責任があり、科学の世界では告発される研究者側に立証責任があるらしい。その辺はよくわからないが、理研は少なくとも当分の間、世間やマスコミを含む論争に巻き込まれるであろうから、実現したかった「早期幕引き」は実現しなくなった。「小保方氏の研究論文は捏造と疑われてもやむを得ないほどに重大な過失を含んでいる」という程度にしておけばよかったのに・・・。
ところで昨日の会見や報道を見ていて感じるのは、報道する側に「特許の視点がない」ということだ。
たとえばメディアの質問者は「公開実験をやればいいのではないか」「実験ノートをすべて公開する気はないのか」という発言をしている。「実験方法」や「ノートにおける知見」は具体的なノウハウに関する情報である。企業や発明者はこれらが権利化(特許の場合は出願)されていなければ決して公表しない。莫大な研究開発費が無に帰するからである。「国費を使って研究しているではないか」というのなら国の権利を損なうようなことを要求すべきではない。まして小保方氏に要求するのは筋違いだ。彼女は理研の社員であって勝手なことはできない。理研に要求すべき話である。報道においても「レシピを全世界に公開すればいい」などと無責任なことを言っている。
理研も「小保方外し」にこだわるべきではない。小保方氏以外の理研社員による検証を半年めど、1年以内にやると言っている。確かに小保方氏を入れたのでは説得力がないかもしれない。しかし並行して(カメラや共同実験者による)完全監視下における小保方氏の再現実験もやればいいではないか。彼女は「200回もSTAP細胞ができるのを見た」と言っているのだから、もっと早く結果を確認できる。そのうえで第三者による「追試」を重ねればいい。そして彼女と理研はその間に特許出願を急ぎ、詳細技術の公表が可能になる準備を進めるべきである。
小保方氏の「ミス」も確かに疑わしいほど怪しい。しかし「故意」か「過失」かなどということに時間を費やすのはもったいない。それこそ国費の無駄である。早く「STAP細胞の存否」を確認することに全力を挙げるべきである。そこにおいて「特許」の視点を忘れてはいけない。我が国が中国や韓国に技術で負けそうになっているのは「特許」問題に尽きるのだ。
会見目的は理研の調査委員会への申し立て(再調査要求)に関するものであった。「捏造」というかなり強い言葉が調査報告に用いられたための反論であった。この件については理研は拙速であったと思うし、不必要に論争を招いてしまったと思う。法律の世界特に刑法では「悪意」は告発するほうに立証責任があり、科学の世界では告発される研究者側に立証責任があるらしい。その辺はよくわからないが、理研は少なくとも当分の間、世間やマスコミを含む論争に巻き込まれるであろうから、実現したかった「早期幕引き」は実現しなくなった。「小保方氏の研究論文は捏造と疑われてもやむを得ないほどに重大な過失を含んでいる」という程度にしておけばよかったのに・・・。
ところで昨日の会見や報道を見ていて感じるのは、報道する側に「特許の視点がない」ということだ。
たとえばメディアの質問者は「公開実験をやればいいのではないか」「実験ノートをすべて公開する気はないのか」という発言をしている。「実験方法」や「ノートにおける知見」は具体的なノウハウに関する情報である。企業や発明者はこれらが権利化(特許の場合は出願)されていなければ決して公表しない。莫大な研究開発費が無に帰するからである。「国費を使って研究しているではないか」というのなら国の権利を損なうようなことを要求すべきではない。まして小保方氏に要求するのは筋違いだ。彼女は理研の社員であって勝手なことはできない。理研に要求すべき話である。報道においても「レシピを全世界に公開すればいい」などと無責任なことを言っている。
理研も「小保方外し」にこだわるべきではない。小保方氏以外の理研社員による検証を半年めど、1年以内にやると言っている。確かに小保方氏を入れたのでは説得力がないかもしれない。しかし並行して(カメラや共同実験者による)完全監視下における小保方氏の再現実験もやればいいではないか。彼女は「200回もSTAP細胞ができるのを見た」と言っているのだから、もっと早く結果を確認できる。そのうえで第三者による「追試」を重ねればいい。そして彼女と理研はその間に特許出願を急ぎ、詳細技術の公表が可能になる準備を進めるべきである。
小保方氏の「ミス」も確かに疑わしいほど怪しい。しかし「故意」か「過失」かなどということに時間を費やすのはもったいない。それこそ国費の無駄である。早く「STAP細胞の存否」を確認することに全力を挙げるべきである。そこにおいて「特許」の視点を忘れてはいけない。我が国が中国や韓国に技術で負けそうになっているのは「特許」問題に尽きるのだ。