さまざまな疑惑というより問題点が指摘され小保方氏は研究者として窮地に立たされ、彼女が創ったとされるSTAP細胞も存在そのものが疑われている。
私も現役時代は一応研究所に研究員として勤務していたので、彼女の立場(立ち位置)について推察してみようと思う。
およそ「研究者」に必要な素質は「感性」と「理性」に分類される。基礎的あるいは先端的な研究においては「感性」が重要である。たとえば「ひらめき」のようなものがなければ誰も思いつかなかった領域に入ることはできない。一方物事をきちんと矛盾なくまとめるには「理性」あるいは「論理力」が必要になる。因みに私は論理力には絶対的な自信があったが、ひらめき=想像力はあまりなかったので、30代後半には研究職というより管理職の道に進んだ(そうせざるを得なかった?)。
ここから小保方氏のSTAP細胞について考えてみよう。
第一の分岐点は「彼女が世間を欺こうとした」のか「真摯に課題に立ち向かった」のかという点である。私は「後者」だと思う。彼女のしゃべり方や態度などから、私にはとても彼女が悪人には見えない。またこの世界では嘘を発表しても、多数の追試によって再現しなければならないことは百も承知だったはずで、嘘をつくのはあまりにもリスクがあるからだ。
「君は女に甘いね」と言われそうだが、一応彼女は嘘つきではないという前提で話を進める。
彼女は「99%感性、1%理性の研究者」ではないかと思う。彼女はある種の「ひらめき」あるいは「偶然の成果」を元にひたすら実験を行った。理論を突き詰めるのではなく寝食を忘れて実験するタイプなのだ。そして彼女は新たな万能細胞=STAP細胞に行き着いた。
したがって第二の分岐点は「STAP細胞は存在する」か「STAP細胞は存在しない」かである。
存在するとすれば彼女は、ようやくSTAP細胞を見つけたのに、それを説明する論文が書けずに悩んだ。悩んでいるうちに「結果」に合わせるような作文・コピペ・編集・切り貼り修正などをやってしまった。論理力の非常に乏しい彼女は「早く論文をまとめろ」というプレッシャーに屈した。
一方、彼女のあまりに感性的な手法は実験における過ちを生んだかもしれない。何か別の試料が混ざってしまっても、そのまま突き進んでしまうからである。つまりSTAP細胞は「思い込み」の産物であって存在しないということも大いにありうるのだ。
第二の分岐は今後どちらに進むのかは見えない。私はSTAP細胞が存在するほうに期待するが・・・。たとえば天才ピカソに「その絵を論理的に説明せよ」と言っても説明ができるはずがない。日本のピカソと謳われた?岡本太郎は「芸術は爆発だ!」という名言を残している・・・つまり常人に分かる論理的な説明をする姿を見たことがない。残念ながら「科学は爆発だ!」などとは言えないが、小保方晴子は研究界における岡本太郎だ・・・という結論にしておこう。
感性の彼女と補完し合う理性のパートナーがいればよかったのに・・・。
私も現役時代は一応研究所に研究員として勤務していたので、彼女の立場(立ち位置)について推察してみようと思う。
およそ「研究者」に必要な素質は「感性」と「理性」に分類される。基礎的あるいは先端的な研究においては「感性」が重要である。たとえば「ひらめき」のようなものがなければ誰も思いつかなかった領域に入ることはできない。一方物事をきちんと矛盾なくまとめるには「理性」あるいは「論理力」が必要になる。因みに私は論理力には絶対的な自信があったが、ひらめき=想像力はあまりなかったので、30代後半には研究職というより管理職の道に進んだ(そうせざるを得なかった?)。
ここから小保方氏のSTAP細胞について考えてみよう。
第一の分岐点は「彼女が世間を欺こうとした」のか「真摯に課題に立ち向かった」のかという点である。私は「後者」だと思う。彼女のしゃべり方や態度などから、私にはとても彼女が悪人には見えない。またこの世界では嘘を発表しても、多数の追試によって再現しなければならないことは百も承知だったはずで、嘘をつくのはあまりにもリスクがあるからだ。
「君は女に甘いね」と言われそうだが、一応彼女は嘘つきではないという前提で話を進める。
彼女は「99%感性、1%理性の研究者」ではないかと思う。彼女はある種の「ひらめき」あるいは「偶然の成果」を元にひたすら実験を行った。理論を突き詰めるのではなく寝食を忘れて実験するタイプなのだ。そして彼女は新たな万能細胞=STAP細胞に行き着いた。
したがって第二の分岐点は「STAP細胞は存在する」か「STAP細胞は存在しない」かである。
存在するとすれば彼女は、ようやくSTAP細胞を見つけたのに、それを説明する論文が書けずに悩んだ。悩んでいるうちに「結果」に合わせるような作文・コピペ・編集・切り貼り修正などをやってしまった。論理力の非常に乏しい彼女は「早く論文をまとめろ」というプレッシャーに屈した。
一方、彼女のあまりに感性的な手法は実験における過ちを生んだかもしれない。何か別の試料が混ざってしまっても、そのまま突き進んでしまうからである。つまりSTAP細胞は「思い込み」の産物であって存在しないということも大いにありうるのだ。
第二の分岐は今後どちらに進むのかは見えない。私はSTAP細胞が存在するほうに期待するが・・・。たとえば天才ピカソに「その絵を論理的に説明せよ」と言っても説明ができるはずがない。日本のピカソと謳われた?岡本太郎は「芸術は爆発だ!」という名言を残している・・・つまり常人に分かる論理的な説明をする姿を見たことがない。残念ながら「科学は爆発だ!」などとは言えないが、小保方晴子は研究界における岡本太郎だ・・・という結論にしておこう。
感性の彼女と補完し合う理性のパートナーがいればよかったのに・・・。