

さて今回は我が家の貯水システムの最大の特徴・・残り湯給水です。
実は一般的な雨水タンクには根本的な問題があるのです。雨が降るとすぐに満タンになるのですが、雨が降った直後は散水する必要がないですよね。一方、晴れの日が3日も続くと水が足りなくなるのです。今夏など横須賀地方は滅多に雨が降りませんでした。我が家の場合は(芝生を除く)菜園と花壇の散水で80リットルのタンクが1日で空になることもよくありました。芝生や木の水撒きをするのなら180リットルでも1日分でしょう。つまり、「水が欲しいときに水がない」ということになるのです。
そこで前のタンクのときから、風呂の残り湯も雨水タンクに給水できるようにしたのです。前の方式を説明しても意味ないので、今回のシステムの説明をしましょう。
上の写真の窓の向こうは更衣所兼洗濯室ですから浴室のすぐそばです。妻は風呂の残り湯を使用して洗濯しますが、「すすぎは清水を使いたい」ということで、残り湯はかなり余ります。この残り湯を捨てないで、「風呂水ポンプ」で汲み上げて雨水タンクに落すわけです。左側に見えるホースコネクタは一般的な散水用のもので、ワンタッチで着脱できるタイプです。妻が窓を開けて風呂水ポンプ側のホースをこれにつないで、タイマースイッチを入れると給水が始まるわけです。
このホースは散水用として一般的なもの(内径12mm・・15mmでも可)ですから、雨水タンクのホース(内径25mm)とは不適合になります。変換コネクタが安く買えたらそれにしようと思っていたのですが、ホームセンターになかったので、写真のようないい加減な接続にしました。細いホースを太いホースに数100mm突っ込んで、アルミテープで留めるという乱暴なものです。ここには水圧はほとんどかからないのでこれでも十分でしょう。これを窓の格子にくくりつけて完成です。
下の写真は雨水タンク側の接続です。ホース(内径32mm)とホースバンドは付属のものです。
これで夏の散水が毎日になっても対応できるはずです。なお冬になると湯に入浴剤を入れることがあります。これは植物が栄養過多になる恐れがあって散水には使えないので捨てます。我が家では毎日入浴剤を使うわけではなく、また冬は散水の頻度も低いので問題ありません。
雨水だけでなく風呂水の排水も流さないので下水道の負担が軽くなる・・補助金をもらいたいくらいだが、横須賀市には雨水タンク設置補助金制度はない。