サンフランシスコ国際空港に着陸しようとしていたアシアナ航空B777機が着陸に失敗、炎上して死者2名の大事故となった。航空会社は「事故原因は調査を待つ」としていて、当局もなんらの発表を行っていない。
そこで素人判断ではあるが情報の少ない中で事故原因を推理してみた。

現場の状況からどうやら飛行機は着陸時に異常に低い高さでかつ後尾を異常に下げて(機首を異常に上げて)滑走路に進入しようとして、滑走路の端(海岸)に後部をぶつけて、何回かバウンドした可能性がある。滑走する中で気体後部(垂直尾翼・水平尾翼を含む)が外れ、さらには車輪が外れてコントロールを失い、スピンして滑走路から外れたところに停まった。機体右側エンジン付近から煙が上がっていたが、まだ炎が上がっていないうちに、乗客は左側のドアから非難した。数分後避難が終ったころ、爆発炎上した。死者は最後部の乗客で後部が外れたときに滑走路に投げ出されたようだ。

管制官とのやり取りは着陸後のものしか公表されていない。管制官が「救急車を向かわせている」旨の連絡を何度もしているが、機長(操縦士)は「よく分からない」ということばかり答えている。

これから推定されるのは
「機長が着陸に向けて高度を下げて間もなく着陸、というときに失神した」
ということである。

これを単純な操縦ミスと仮定すると「普通ではありえない」ということになる。ベテランの操縦士が機首を上げたままそれも異常に高度を下げて滑走路に進入することはありえないからだ。

何らかの機体異常により操縦不能に陥ったという仮説はどうだろう。それなら管制官に緊迫した様子を伝えたり、「高度が低くなりすぎている」ということを伝えたりするだろう。

その両者が否定されるのなら、操縦士の異常(精神異常もしくは失神・発作)が濃厚になるというわけだ。

なお機体のバウンドは乗客証言「上下の衝撃、地面にぶつかるような衝撃を感じた」という証言による。最初に岸壁に機体後部をぶつけたことによって、その後尾翼等の後部が脱落したことは説明できる。その結果何度かバウンドしたことによって車輪がほぼ外れてしまったことも説明できる。車輪がほぼ取れて、胴体着陸状態になったのでエンジン部分が激しく損傷して、発火したことも説明できる。管制官とのやり取りで、「よく分からない」ということだけを繰り返すのは、ぶつけたときに失神状態だったとすれば、やはり説明できる。航空会社が「乗客に対してぶつかるまで何らの異常に関する通知もされていない」というのも突然ぶつかったことを示している。

この推理、当たるかな? これを書き終えたのは2013年7月7日23時