このところ特許に関する判決の報道が続いているね。
アホバカマスコミは何でもかんでも「特許」って言うけど、実際は「知的所有権」または「知的財産権」だ。以前は「工業所有権」とも呼ばれたね。
その中身は「特許権」「実用新案権」「意匠権」「著作権」などだが、「著作権」を含めるようになって工業じゃなくなったんだね。
スマホに関するアップルとサムソンの係争は国内法で言えば特許と意匠の問題が混在している。
正露丸に関する大幸薬品とキョクトウの係争は意匠に関するものだ。
柿の種に関する亀田製菓と宮田の係争も意匠に関するものだ。
餅の切り込みに関するサトウ食品と越後製菓の係争は特許に関するものだ。
これらをごちゃ混ぜにしていい加減な報道をするマスコミはやはりアホバカなのだ。
正露丸の係争はなかなか難しい。意匠というのは特許のように論理的ではなく主観の問題だからだ。今回大幸薬品が負けて理由は、「黄色い箱は薬として一般的」「キョクトウのパッケージにおける商品説明はデザインとして一体ではなく模倣とは言えない」など、説明を聞いてもなんとも言えないものだ。控訴審もどうなるか見当が付かない。柿の種についても同様だ。
餅の切り込みの係争に関しては一部マスコミ報道が浅すぎて一般人に誤解を与えている(マスコミの内部の専門家は分かっている)。
越後製菓が横の切れ込みに関する特許を誰よりも早く出願して権利取得したことは事実である。
サトウ食品が上下面の十字切れ込みに関する特許権を取得したのも事実である。
サトウ食品が一時、横と上下に切れ込みを入れた商品を販売したのも事実である。
上記の事実だけを根拠にすれば横と上下に切れ込みのあるサトウ食品の製品は越後製菓の特許を侵害している。Aという特許とBという特許が既にあって、AとBのアイディアを両方取り入れた商品はAの改良アイディアでありBの改良アイディアでもあるから、A、Bの特許権者の許可なく製造販売はできないのだ。
実は両社は上記の事実について争っていたのではない。マスコミが誤解を与えているだけだ。
越後製菓が「サトウは当社の特許を侵害している」と主張し、サトウは「越後の特許は無効だ」と主張していたのだ。サトウの主張は「当社は越後の出願より前に横切れ込みの試作品を公表しており、横切れ込みのアイディアは公知であったから、越後の特許は無効である」というものだ。
その「公表」に関する証拠について地裁と高裁・最高裁の判断が分かれた結果、サトウが負けたのだ。
公表が雑誌や論文であればかなり証拠力が強いが、販売ルート向けの説明資料では弱いし、どうもその公表時期に関する証拠力(説得力)が乏しかったのが敗因だったようだ。
このようなことは社会面記事で説明しづらいのは分かるが、虚偽や未熟説明を注釈なしに報道するマスコミはやはりアホバカなのだ。
アホバカマスコミは何でもかんでも「特許」って言うけど、実際は「知的所有権」または「知的財産権」だ。以前は「工業所有権」とも呼ばれたね。
その中身は「特許権」「実用新案権」「意匠権」「著作権」などだが、「著作権」を含めるようになって工業じゃなくなったんだね。
スマホに関するアップルとサムソンの係争は国内法で言えば特許と意匠の問題が混在している。
正露丸に関する大幸薬品とキョクトウの係争は意匠に関するものだ。
柿の種に関する亀田製菓と宮田の係争も意匠に関するものだ。
餅の切り込みに関するサトウ食品と越後製菓の係争は特許に関するものだ。
これらをごちゃ混ぜにしていい加減な報道をするマスコミはやはりアホバカなのだ。
正露丸の係争はなかなか難しい。意匠というのは特許のように論理的ではなく主観の問題だからだ。今回大幸薬品が負けて理由は、「黄色い箱は薬として一般的」「キョクトウのパッケージにおける商品説明はデザインとして一体ではなく模倣とは言えない」など、説明を聞いてもなんとも言えないものだ。控訴審もどうなるか見当が付かない。柿の種についても同様だ。
餅の切り込みの係争に関しては一部マスコミ報道が浅すぎて一般人に誤解を与えている(マスコミの内部の専門家は分かっている)。
越後製菓が横の切れ込みに関する特許を誰よりも早く出願して権利取得したことは事実である。
サトウ食品が上下面の十字切れ込みに関する特許権を取得したのも事実である。
サトウ食品が一時、横と上下に切れ込みを入れた商品を販売したのも事実である。
上記の事実だけを根拠にすれば横と上下に切れ込みのあるサトウ食品の製品は越後製菓の特許を侵害している。Aという特許とBという特許が既にあって、AとBのアイディアを両方取り入れた商品はAの改良アイディアでありBの改良アイディアでもあるから、A、Bの特許権者の許可なく製造販売はできないのだ。
実は両社は上記の事実について争っていたのではない。マスコミが誤解を与えているだけだ。
越後製菓が「サトウは当社の特許を侵害している」と主張し、サトウは「越後の特許は無効だ」と主張していたのだ。サトウの主張は「当社は越後の出願より前に横切れ込みの試作品を公表しており、横切れ込みのアイディアは公知であったから、越後の特許は無効である」というものだ。
その「公表」に関する証拠について地裁と高裁・最高裁の判断が分かれた結果、サトウが負けたのだ。
公表が雑誌や論文であればかなり証拠力が強いが、販売ルート向けの説明資料では弱いし、どうもその公表時期に関する証拠力(説得力)が乏しかったのが敗因だったようだ。
このようなことは社会面記事で説明しづらいのは分かるが、虚偽や未熟説明を注釈なしに報道するマスコミはやはりアホバカなのだ。