日本史上最強のアイドル福原愛

ロンドン五輪女子卓球団体戦で日本は史上初となる銀メダル以上を決めた。

この試合、先鋒福原愛は、負けてもしかたないと想定されていた。相手は石川佳純を4-0で破って銅メダルを獲得した選手だ。日本は次の石川が相性のよい相手を破って、ダブルスで勝ち、残るシングルスで1勝する・・・という作戦だったのだ。

しかしこのシナリオを崩して3-1で快勝し、その後の石川、ダブルスの圧勝、格上のシンガポール撃破につなげた。

だから卓球日本女子チームは日本史上最強であり、福原もその重要な一員であることに疑いはない。

しかし私が最も感心したのは、彼女が長い間アイドルだったということであり、20年間もちやほやされながら、高いレベルを維持し、メダリストにまで上り詰めたということだ。

多くの分野で、多くの美人のあるいは可愛いアスリートがアイドル扱いを受けて、結局ほとんど世界のトップレベルに届かなかった。アイドルになることは女子アスリートにとっては気持ち良いことかもしれないが、それよりも弊害のほうが大きい。そういうことは分かっているのに、女子選手をアイドル扱いして売上や視聴率を稼ごうとするマスコミもけしからん・・というか犯罪的行為だ。

史上初？のアイドル金メダリスト岩崎恭子もアイドル扱いされていなかったことがよかったのだろう。しかし金メダル獲得と同時にアイドルになった彼女が、その後活躍を続けるのは難しいことだった。

美人スイマーとして注目された寺川綾も騒がれてつぶれ、騒がれなくなって吾を取り戻してメダルを取ることができた。

それに比べて小学生になる前からテレビに追いかけられ、平野早矢香にずっと日本選手権を取られても、後輩の石川に先を越されても、常にメディアの顔になるということは大変だったと思う。あの日本人嫌いの中国人からもアイドル的に好かれている・・そのため中国メディアでさえ今回は「日本がすばらしい結果を出しているのは福原の活躍による」と書いているのだ。

改めて言おう・・・福原葵は日本史上最強のアイドルアスリートなのだ。