
「温暖化が進んでいるというのになぜ寒いの」という質問は馬鹿げているのだけど・・。
でもテレビの馬鹿キャスターは「最近の猛暑は温暖化のせいですかねぇ」などとおバカな発言をしていたよね。おバカタレントと違って一見賢そうなので多くの人が騙される。
ちょっとくらい厳冬であろうが暖冬であろうが、猛暑であろうが冷夏であろうが、それは温暖化とは無関係なのだ。
図は気象庁が発表している世界の年平均気温の傾向だ。
このトレンドは100年間で0.68℃上昇していることを示している。
つまり世界の平均気温は1年に0.0068℃しか変化していないのだ。このグラフに見られるように年ごとに変動しているし、グラフではわからないけど地域変動、季節変動はもっと大きいのだ。従って普通の人間には全く実感できない程度の速度で温暖化は進んでいる。ジョークで言う場合を除いて1週間や、1ヶ月程度の異常気候を「温暖化のせいだ」などと言ってはいけない。すくなくとも影響力のあるマスコミ関係者は自覚せねばならない。そのおバカたちも豪雪については温暖化では説明できないので沈黙している・・反省はしない。
この100年間で0.68℃の上昇が二酸化炭素などの温室効果ガスによるものが主因であることは否定できないレベルの説になっている。もちろん完全否定する人もいる。温室効果ガスだけが原因かというと、そこまでは説明しきれていない。従って二酸化炭素の排出量を抑制すれば温暖化が止まる・・・ということは完全に保証されるものではない。
江戸時代は最近ではもっとも寒冷化していた時代らしい。日本だけかな? 古文書の記録や絵画でも確かに雪景色が目立つ・・。
何といっても最大の温暖化は縄文時代だ。この頃関東平野の大部分は海だった。日本全体でも海岸に面している平野は全部海だったと言える。その後も地殻変動があるので一律ではないが、貝塚が発見される場所が海岸を示している。その後弥生時代に向けて寒冷化し、今の気候に近づいた。海岸線も今の状態に近くなったが、多くの干潟が残った。これが日本特有のものではなく全世界的のものだったことははっきりしている。またこれが人間の経済活動によるものではないことは自明である。
当時平均気温が1,2℃上昇し、海面が2,3メートル上昇したらしい(あくまでも平均の話)。
個人的には「二酸化炭素排出削減に取り組む」ことと並行しながら「海面が上がっても成立する都市、温度が上昇しても成り立つ農業などの開発に取り組むべき」と思う。