3月25日に東京電力が発表したところによると、
現在の発電(送電端)能力は3650万KWで7月末までには4650万KWに増強される予定だそうだ。これには不確定な揚水発電(最大200万KW)は含まれていない。
一方、需要(送電端)の一日最大は5500万KWなので850万KW不足する勘定であり、夏季の計画停電は避けられない。企業は稼働時間や夏休みの分散化を求められる。一般家庭は節電が求められ、昼夜料金格差のあるプランではその格差(現在3倍)を拡大させる予定だ。

強化予定の発電能力のほとんどが火力発電によるものである(修理中・点検中・休止中の再開)。
久里浜の横須賀火力発電所では3,4号機(主としてLNG燃料)と1,2号GT(ガスタービン発電機)の再開準備を進めているが、90万KWということでややささやかな貢献である。一部情報では7,8号機が昨年休止したばかりだと聞いていたが・・何か都合があるのかな?

我が家から見える横須賀火力の煙突はまだ煙を吐いていない。やっぱり2ヶ月くらいかかるのかなぁ。

ちょっと前に、長期的な計画として、「水素製造」「水素発電」の基地にしたらどうかという提案をしたが、新たな参考情報を得た。それはマグネシウムの利用である。マグネシウムは地球上に豊富(8番目に多い元素)で、マグネシウム電池の電極になる。電極を交換することでマグネシウム燃料の燃料電池になる。マグネシウムの精錬や、放電で生成される酸化マグネシウムのリサイクルに電気が必要だろうから、ここに「マグネシウム製造」「マグネシウム発電」の基地を作るのもよさそうだ。マグネシウムは水と反応させれば水素を生成するので、水素製造も可能になる。

追加情報)住友金属工業が鹿島の火力発電を再開して全量(47.5万KW)東電に供給することになったとの報道があった