今日、車で出かけたので、少し遠回りして久里浜にある東京電力横須賀火力発電所の前を通ってみた。
普段は正門が閉じられているが、今日は全開だ、警備員も活発に?動いている・・・というのは昨年4月から長期休止に入っていたからだし、運転しているときでもだいたいは閉まっていた。車の出入や敷地内の人が見られたが、広大な設備なので具体的に何が行われているかは窺えない。情報では第7、第8発電機の再開準備をしているらしいが、まだ煙突から煙は上がっていない。
でもこの状況は運転再開準備であることには違いないだろう。早く発電を再開して少しでも電力不足に役立ってもらいたい。

ピンチヒッターで火力発電を始めることになるだろうが、設備は老朽化しているし、環境問題を考えるとずっと火力ってわけにもいかないだろう。

工場(発電所)はともかくも立派な送電網がもったいない。

そこでここを将来水素製造工場と燃料電池発電所にすることを提案する。

他所で発電している余剰(夜間など)発電の電力を送電線を使って久里浜に送り込む。
水素は海水の電気分解で作ることもできるので海岸にあることは好条件だ。
作った水素はタンクに備蓄する。今でもあるガスタンクが使用できるかどうかは知らないけど。
電力は備蓄が最大の課題だ。今回の地震でもほかのものはだいたい備蓄で用は足りるが・・。
備蓄した水素は余れば他所へ輸送・販売すればよい。
他所で電力不足になったら水素を燃料とする燃料電池で発電して、送電すればよい。
水素を燃料とする燃料電池は水しか排出しないので超クリーンだ。
自動車が燃料電池で走る時代になったら、強力な「燃料工場」になれる。

東京電力さん、採用しませんか。

修正)燃料電池の問題点に関する指摘があったので追加しておこう。
確かに燃料電池は発展途上であるから水素使用の火力発電も当面は魅力的で、ここを複合的な「水素総合ステーション」にするのもよいだろう。
なお、固体酸化物型燃料電池(SOFC)は白金触媒を必要とせず、高効率運転ができる、廃棄熱を利用するタービン発電(または給湯)も可能になるなど据え置き型としてメリットが大きい。起動時間が長いというデメリットも発電所なら特に問題ない。起動停止が多いとヒートサイクルによる劣化も問題となるが、これも発電所なら大きな問題ではない。しかしもちろんまだ発展途上である。しかし久里浜が技術開発も含めたシンボリックな最先端技術の町になるのもいいではないか。