海老蔵暴行事件(あるいは喧嘩騒動?)に関するテレビ報道は相変わらず過熱状態だが、なんだか変だと思わないか?
この事件は酔っ払いが酒場でトラブルを起こし、お互いの言い分が食い違っているという、ごく「フツー」の事件ではないのか?
この程度の事件なら所轄(目黒署)が扱う事件なのに、なぜ捜査一課が乗り出してきているのか?
出頭して逮捕された容疑者が、「単独犯行」を強調するだけで、他のメンバーのことなどを一切しゃべらないのはなぜか?
なぜ海老蔵宅での事情聴取が複数回行われるのか?
元暴走族リーダーと呼ばれる男の弁護士が、会見するのしないのとか、被害届を出すの出さないのとか、作戦的な動きをするのはなぜか?

これらを総合すれば素人でも思いつくことがある。
それは「警視庁捜査一課は元暴走族という実は現役暴力組織について余罪も含めて徹底的に調べ上げて摘発しようとしている」「暴力団なら捜査一課の仕事ではないが、微妙な存在である暴力組織を始末する好機だと思っている」ということだ。
そうすると上記の疑問はほとんど説明できるではないか。
組織側は捜査一課の動きを敏感に感じて、捜査の範囲が広がらないように必死なのである。
一方捜査一課は単独犯ではなく複数犯(組織的犯罪)であることを、「写真を見せながら」海老蔵に確認しているのだ。捜査一課が動いて「鼠一匹」では面目が立つわけがない。

・・・なのに、テレビではこのことをほとんど取り上げない。もちろん断定できるものではないが、誰でも思いつくようなことをほとんど取り上げないのは不自然である。
出演している輩も実はしょっちゅうこういう「暴力グループ」に接している(交際しているという意味ではなく、飲み屋で同じ店にいるという程度)のではなかろうか。

そういう連中から報復を受けるのが怖いのだ。

私は海老蔵を弁護しているのではない。このように注目される立場にいながら、だらしない、あるいは高慢な生活態度(酒の飲み方や飲んだときの言動)ははっきり言って失格だ。

今ここで私が取り上げているのは事件(喧嘩)における当事者たちの罪ではなく、報道機関の罪やテレビ関係者への疑問なのだ。