

これまで隣との間の生垣に数本の自然薯が生えているのは確認していたし、むかごの収穫は毎年で今年は豊作だった。その内の1本は結構茎が太くなり、おそらく発芽から5年以上(ひょっとすると10年近く)経過しているので、上が枯れたら根を掘ることにしていた。ところが茎が完全に枯れてしまうということに初めて気がついたときには、残っていて確認できる茎はこの一番太いやつだけだった。
掘り進めて行くと岩が多い地質のせいか直根ではなくあちこちに伸びていて、すぐ折ってしまったり、削ってしまったりする。穴の径を30センチ以上にして深さも30センチくらいまで掘った。
写真がその悪戦苦闘の結果である。収穫は約740gあった。一番左側のものが地上に出ていた部分である。ここでは比較的細いものだったので、「やっぱりこんなもんか」と思っていたら、下に続々と太い根が現れた。そして中央部分にあるものが最後に出てきた。その下は岩盤になっていて、そこから伸びることができないため、このように塊状になったらしい。
下に岩盤があるので売っているような長い自然薯にはならなかったが、それはそれでよかった。1mも掘らなければならないのでは、穴の径も1mくらい必要だろうから、庭木の下では無理だった。今回も、他の木の根を切りながら、草花を片付けながらの作業だった。
さてどんな味か楽しみだ。曲がっていたって味には変わりはないだろう・・。