
この写真の猿は群れ(10匹以上)で道路まで出てきて、日向ぼっこしながら「蚤取り」や「猿団子」をしている。和やかで可愛い・・・バスが停車して、写真をとっても逃げたりせず、こちらをうかがいながら悠々としている。箕面の猿みたいに食べ物を奪いに来ることもないようだ。鹿のほうは多分小鹿だろう・・道端の、ちょっとした植栽の「広場」で遊んでいる。立ち上がっている2頭は、ラブラブではなくファイトをしている。喧嘩と言うよりじゃれて遊んでいるようだ。駆け回っているそばには猿がいて、猿と鹿は一緒に何かをしているかのように仲良しだ。木の実を獲りに木に登った猿が、鹿のために葉っぱを落としてやることもあるらしい・・。
猿や鹿が小型なのは、屋久島が温暖で1年中食べ物に困らない為、皮下脂肪を溜め込む必要もないからだという説明だったけど、どうだろう・・。今は、繁殖しすぎて作物を荒らしたり、保護すべき希少植物の葉を食べたりするので、一定数の猿や鹿を駆除しているらしい。
さて、縄文杉までの登山路(多くはトロッコ道)は水浸しだったと前回の記事で書いたが、ここを登ると時には防水の登山靴は役に立たないということを書き忘れた。とにかく10センチくらいの水にたびたび入ってしまうのは覚悟しなければならない。春から夏にかけても雨が良く降り、里が晴れていても山は雨・・ということもよくあり、今回に限った話ではない。結局、水に濡れないようにするには「長靴タイプ」の甲の部分まで水が入らないタイプがいいということになる。今回は半分も登らないうちに靴の中はぐちゃぐちゃになったので、さっさと諦めて水の中を歩いたけど・・。厚手の靴下とサイズの合った靴なら、特に滑って困るわけでもないので、諦めるのも一法だ。
屋久島はよく雨が降るので視界不良に飛行機が降りられなくなって引き返すことが多かったそうな・・。最近はレーダも整備されて、引き返しは少なくなり、船の欠航より少なくなったそうだ。当日(1日目、2日目)も船は欠航だったそうだ。しかし、我々の飛行機(ジャパンエアコミュータのプロペラ機)も着陸前に何度も旋回し、車輪を出したり引っ込めたりと不安にさせたが30分ほど遅れて無事着陸した。30分ほどの航路だから、結局倍くらい時間がかかってしまった・・。帰りは好天で、まったく問題なく鹿児島空港まで飛んだ。近々、大阪から屋久島まで直行便が飛ぶらしく、ほとんど予約でいっぱいらしい。