
チケットやバウチャーのみを渡されて、独力で移動・観光するという、5日以上の海外旅行では初めての観光スタイルだったが、どうにか無事旅程を終えた。
どうにか・・ということは「物をなくしたり、道を間違えたり、食事できなくなりそうだったりといった小さなトラブルはたびたび」ということだった。妻と二人だけなら、多分険悪な関係になった・・妻は自分が方向音痴であることは棚に上げて、私が方向を間違うと無茶苦茶機嫌が悪くなるのだ(笑)。3人の旅行はそういうことをうまく吸収してくれる作用があるようだ。今回は、これらのトラブルを題材に北欧旅行を振り返ってみることにしよう。
今回、なくしたものはeチケットとマイレージカードを入れた袋と老眼鏡。老眼鏡は安物だし、予備も持って行っていたので、特に問題はなかった。それでもメガネ売り場が気になってスーパーやホームセンターのような店に立ち寄るたびに見ていたのだが決心はできなかった。そして最後の乗り継ぎ空港コペンハーゲンで持っているクローネを処分して買ったのが写真のめがねだ。
コペンハーゲン空港で3時間以上あったのだが、ここでもちょっとした失敗をしてしまった。暇だからもうゲートの方に向かおうと思って出国手続きをしたところ、その中にはほとんど店がなかったのだ。免税店や飲食店もまったくなく、あったのは1軒のセブンイレブンだけだったのだ。昼食時だったので、やむを得ずそこでパンやピザの類を買って昼食代わりにした。そして、余ったクローネを何に使おうかと思っていたら、このメガネが目に付いたというわけだ。
日本でも良く見かける回転するメガネ(老眼鏡)販売台(ディスプレイ)があった。日本だと1000円前後の商品を並べて売られているものだ。北欧は物価が高く500ccの水でも200円以上する。物価はおよそ2倍だと思っておけば間違いない。このメガネはおよそ90デンマーククローネ(約1800円)だった。だから日本の1000円メガネ相当だ。気に入ったのはデザイン・・・日本では、この値段では「老眼鏡らしいもの」しかない。他にもっと派手なものもあったが、これなら仕事のときにも使えそうだと思ってこれを選んだ。濃淡の青でツートーンになっている。私の幅広顔にも合う大きさだが、スプリングがついていて柔らかくホールドしてくれるのでさらによい。大いに気に入って最近はもっぱらこれを利用している。