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上海に行くには二つの方法がある。成田から浦東に向かう便と羽田から虹橋に向かう便だ。今回の旅行の趣旨からすれば、後者のほうがずっとよかったのだが、結局は前者になってしまった。理由は羽田発は安いチケットがなかったことだ。航空会社は選ぶことができるが、これも価格を優先し、次に現地出発時刻を考えて、結局中国国際航空(Air China)になった。比較的安いが、オンシーズンのためオフシーズンの3倍くらいになってしまった。HISのネット通販で買うのは手軽でよい。
後で分かったが、中国国際航空はANAなどが加盟するスターアライアンスのメンバーだ。実はANAのマイレージが8000台で、その内千数百が7月中に期限切れ予定だったのだ。今回は安売りエコノミー(Hクラス)だったので、ちょっと率が悪くなったが、片道777を獲得、30日ぎりぎりに復路のポイントが確定して、ぎりぎりポイント交換することができた。1万円(妻と合わせて2万円)分はでかい・・。
中国国際航空の飛行機は小さくて設備的には貧弱だが、新しくてきれいだ。それにも増してCA(中国人)は昔のスッチー(知的で可愛い)さながらなので、まずます・・。そしてアルコールも無料サービス・・・こないだのアメリカン(アルコールなし、中高年CA)に比べれば雲泥の差だ。

空港から市内への足としてはタクシー、リニアモータカー・地下鉄の乗り継ぎ、エアポートバスなど・・。いずれにしても浦東からは1時間前後はかかる。到着が遅かったのでリニアカーは走っておらず、タクシーにしようかと思ったが、妻が「タクシーは怖いからバスがいい」というのでエアポートバスにした。ガイドブックには「メーターなしの雲助に注意」と書いてある。確かにバス停に向かう途中、それらしき客引きに出会った。エアポートバスはいくつか路線があって、大体20数元。我々は隣のホテルに向かう路線に乗った。ガイドブックでは20元となっていたが、24元に値上げされていた。まぁ、それでも300円くらいだから安いものだ。多分タクシーは20倍くらい・・。バスは何箇所か止まるが、表示はなく音声案内のみ。中国語はもちろん英語の案内もさっぱり分からない。地名の日本語読みなどここには存在しないから・・。切符は車内で買うのだが、もちろん中国語しかほとんど通じない。終点が銀河賓館なので、「ギャラクシーホテル」と言って何とか通じた。因みに我々は隣の虹橋賓館(レインボーホテル)銀河賓館の姉妹ホテルに泊った。

市内観光するには地下鉄が便利だ。バスも結構走っているが、前述のように切符を買ったり降りたりするには困難が伴う。そういう意味では、地下鉄は何個目の駅で降りるか決めておけば楽だ。切符は自動販売機で買う。日本のような大きな料金表がない。すべて販売機の表示で確認する。路線を乗り換えるときはまず路線を選び、表示された路線図から目的の駅を選んでお金を入れる。プラスチックのカードが出てくる。これを改札口でパスモやスイカのようにタッチして進む。開閉バーではなく回転バーになっている。集札口ではスロットに入れて回転バーを通り抜ける。距離によって料金は異なるがだいたい20元前後だ。

タクシーも何回か乗ったが、なかなか行き先が通じないことを除けば特に問題はなかった。地図で示すのが一番簡単だが、それでも日本語の地図なのでちょっとてこずった。私が何回か払った料金は30元前後・・日本では1000円以上の距離を500円くらいという感覚だろうか・・・。最後に外灘の道で拾ったタクシーにリニアカーの駅に行くよう頼んだところ通じない。どうもリニアモーターカーというのは日本語であって、中国ではそう言わない(英語表現も含めて)ようだ。愛称は「上海トランスラピッド」で、多分磁気浮上式鉄道(マグレブ)と読んでいるらしい。駅名を言うのが一番よかったようだ。駅名「龍陽路」はウーロン茶のロンとオーヤンフィーフィーのヤンで覚えられる。運転手と唯一通じた言葉が「ロンヤンルー」・・二人でこの言葉を嬉しそうに叫び合った。このクルマはショックアブソーバがへたっていて、舗装路を走ってもガタピシ行っていたけど・・。この街ではVWサンタナのタクシーがやたら多い。

走っている車は結構きれいな新しい車が多い。車の大きさなども東京とあまり変わらない。ペルーやトルコ、スペインと比べてもいい車が走っており、経済の反映を物語っている。しかし田舎に行くと一変する。写真は原付自転車を改造したような自家用車。荷物を運ぶ自動三輪車風のクルマも結構走っていて、だいたいナンバープレートはない。