
アイスプラントは最近流行の野菜だ。葉の表面に水滴のような粒々ができて、それが氷を連想させるらしく、可愛いのでインテリアを兼ねて栽培する人が増えている。また、海水程度の塩水でも育つらしく、栽培中に塩水を供給してやると、塩味の野菜になるそうだ。つまり、調味料なしで食べられる野菜サラダというわけだ。
種はものすごく小さい。その辺に落とすとゴミとの区別が付かなくなる。従って種蒔きも難しい。ネットで見たある人の方法を真似した。ちょっと湿った爪楊枝の先で種を拾うのだ。そしてポットに入れた用土の真ん中あたりに挿してやる。爪楊枝の先に何も付いていないことを確認して終了。ポットあたり2,3個の種を蒔こうと試みたが、なかなか数まではちゃんとそろえられない。なお、園芸用にコーティングされた種も売っているらしい。数が少なくてよいのならコーティングのほうがお薦めだ。
この写真と同じサイズのポット二つに蒔いたので、結構たくさんの苗ができるはずだが・・。しかし、あまりにも弱々しい芽が果たしてちゃんと育ってくれるのか心配だ。ためしに2,3本別のポットに移して外に出してみたら、雨が降っただけで倒れてしまった・・。雨の当たらない日当たりのいい場所で育てるのがいいようだ。
種の袋(藤田種子)には「食用アイスプラント プリアン」と書いてある。種類がいくつかあるのかもしれない。南アフリカ原産のツルナ科多肉植物。ヘラ状の葉を付けて匍匐?高さ30cmまで。初夏に花が咲く。葉や茎の表面にある液胞が水晶のようにキラキラ、独特の歯ざわり。海水に準じた塩水を灌水すると、自然な塩味の健康野菜に。生でサラダにするほかおひたし、ソテー、てんぷらに利用。
なお、塩分だけでなく土壌中の重金属も吸収・蓄積するので畑での栽培は要注意としている。佐賀県(農業試験場)では水耕栽培が安定した収穫が得られるとして推奨している。しかし、袋の栽培方法には「乾燥気味で排水のよい環境を好む」となっている。一体、水分が好きなのか嫌いなのか・・。我が家では発芽のためポットの下部を水に浸しておいた。上から水をまくと流されてしまいそうだからである。最近、一方のポットだけを水に浸しておいたところ、浸していないほうの育ちがいいように見える。本日以降、水浸しはやめることにする。