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上の写真はギザの三大ピラミッドの一つクフ王の大ピラミッド正面である。人が見えるのは現在の入口・・・9世紀になってから開けた穴らしい。本来の入口はその上に見えているが今は封鎖されている。ガイドによると、墓泥棒対策のわなが仕掛けられているという・・。この世界最大のピラミッドの表面の石は整然とはしているものの、あまりきれいな表面ではない。石灰岩でできているので長い年月の間に風化したものだと思っていた。
しかし、この「肌荒れ」は人為的なものであることを初めて知った。
次の写真はその次の大きさのカフラー王のピラミッドの頂部を望遠で拡大したものである。つまり上から数十段は一部の崩落した部分を除けば、きれいな揃った表面になっている。つまりすべての表面に飾り石が使われていたことを示している。
実は、後の王が城壁建設のために、ピラミッドの表面を剥がして持っていってしまったのである。なにせ、山で石を切り出すよりずっと簡単だから・・・。

この周辺ではアラブ服を着た男や警官にカメラを向けてはいけない。金を取るだけでなく、金額を吹っかけてくる・・。もし撮りたいなら現地人ガイドに付き合ってもらわないと危険だ。他の場所ではこんなことはなさそうだったが、ピラミッド周辺は最悪だ! エジプトはピラミッドなどの遺跡の上にあぐらをかいた観光事業を行っている。ほかに格別の産業がないエジプトは、こんなことを野放しにしており、衛生対策も遅れており、いずれ世界から見放されてしまうだろう。