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これはカイロのハンハリーリ(市場)で買ったスカラベ(コガネムシ)のペーパー・ウェイトだ。石でできているというが陶器のような気もする。いずれにしても中空状態に加工しなければならないので、そんなに安くはない。「るるぶ」には35エジプトポンド(約700円)として紹介されている。古代エジプトの守り神らしいので一つ買おうかと店頭で交渉・・・・。これより2倍くらい大きいのが6ドル(630円くらい)だというので、写真のものを指して「ハウマッチ?」・・・。すると「細工が細かいので8ドルだ」と言うので、「そりゃ高すぎる」・・・「じゃあ、7ドル」と来た。渋い顔をしていると「じゃあ何ドル?」と聞いてきたので「3ドル!」と吹っかける。「無理」と言うので帰ろうとすると「5ドル」と言う。「じゃあいいよ」と言って、これを握ったまま5ドル札を渡して帰りかけた。すると小さいプラスチック製のようなスカラベを持って「サービス」と言ってきた。怪しいと思ったし、欲しくもないので「要らない」と言って帰ろうとすると、今度は小さなビニール袋を出して「サービス」と言う。「要らない」と言っても押し付けるので、渋々袋に入れて持ち帰ろうとすると・・・案の定「2ドル」と言うではないか。「それなら要らない」というとまたまた笑いながら「サービス、サービス」と言って渡そうとする。仕方なくビニール袋を持って店を離れようとすると「2ドル!」と声が追いかけてきた。5,6m離れたところで私は、にこやかに「2ドル~~」と叫んでビニール袋を後ろ上方に放り投げた。2ドルを返したので??さすがに彼は苦笑いだけで追いかけては来なかった。小さな買い物だけど結構あくどい・・・どっちが? ところでエジプト人との交渉は何語かって??・・・金額だけの全部日本語でした・・・。あとは手振りだけ・・。
さてスカラベは太陽神の化身のコガネムシと言われるが、実はコガネムシというよりもフンコロガシの仲間らしい。なぜかと言うと「糞を転がす姿」が「太陽を操る姿」に見えたことから「太陽神の化身」として信仰の対象になったのが起源らしいから・・。
日本では「コガネムシは金持ちだ~」と歌われるが、これも実はゴキブリのことらしい。作詞した野口雨情の生まれた北茨城ではゴキブリのことをコガネムシと言うのだそうだ。ゴキブリは卵を抱えて走るが、その卵鞘が巾着(財布)に似ていたことから「金持ち」ということになったらしい。
実際のコガネムシは光輝性の緑色の羽の虫だが、こいつがなかなかの悪者だ。私の庭のキウイはちょっと目を離すとコガネムシが群がっていて数日で裸状態になってしまう。今年はそろそろ薬を撒いてやろうかと思っている。