イメージ 1Rさんが自動車の後姿をフラッシュ使用で撮影したら、ランプが点灯しているように映ったとブログに書いていたので、自分の車で実験することにした。
私は自動車後部にあるリフレクト・リフレクタが光っているのだろうと思うが、さてどれくらいの角度範囲で光るのかについて興味がわいてきた。リフレクタは単なる鏡ではない。後続車のライトがある程度異なる角度で照射しても、その方向に反射するという性質がある。自転車の後ろや車輪(スポーク)に付いているのもそうだし、故障して道端に停車するときに立てる三角板もそうだ。高速道路のカーブなどで道路脇にあってクルクル回っているものもある。
右の写真は上から順にやや右から、真ん中から、やや左から撮影したものだ。意外に、少しずれただけで反射が弱くなることが分かった。ただし右と左はそれぞれ外側に向って指向性中心があるので、かなりの範囲でどちらかが光ることになる。両方が均等に反射している角度は小さい。まあ、コストを下げて作っているから、理想的なリフレクト・リフレクタにはならないのだろう。だから指向性中心を外に振っているのかな?
イメージ 2左の写真は、昼間にもう少し角度を広げて撮影したもので、順番は上の夕方写真と同じだ。
ちょっと写真を縮小しすぎたかもしれないので、反射している部分と、していない部分の差が分かり難いかもしれない。昼間の写真では明るいオレンジの部分が反射している箇所で、右から撮ると、左のホンの一部だけが反射していて、左側から撮ると逆に右は一部だけ反射している。夕方の写真は、角度が狭いので、左右から撮ったとき半分近く反射している。

因みに、このように入射光の方向に反射するリフレクタは様々な形状、材料で作られている。自動車や自転車はプラスチックの量産向きだ。アポロで3回に別けて月面に置いてきた奴は、かなり高精度らしい。地球からレーザ光を当てて、その反射光を検出して距離を精密に測るらしい。どんなにリフレクタを精度よく作っても、大気圏で光は散乱するから、なかなか地球までは届かないけど、それでもリフレクタは効果的らしい。

くだらないといえばそうだが、結構面白い実験だった。Rさん、ありがとう!