昨日はWBC決勝の観戦でTVにかじりついてしまった。試合開始から終了までずっとTVを見ていたのは、おそらく生まれて初めてだ。関東地区の視聴率は46%台を記録し、瞬間最高視聴率は56%だったらしい。これはおそらく電源を入れているTVのほとんどということを意味するだろう。他の番組の視聴率も発表して、占有率が分かると面白いのだけど・・。
誤審問題、韓国の健闘、米国の不調など話題の多い大会だったが、私に最大の興味を湧かせたのは、日本チームの二人のリーダー、王監督とイチローだった。選手(打者)としての世界最高記録を持つ二人の、リーダーシップという側面が大いに露出された今大会であったということだ。
王はよく長嶋と比較される。感性の長嶋に対して理性の王だということは誰もが感じているはずだ。私自身も理性的であること論理的であることを売り?にしているので、王監督の言動はすごく安心して聞ける。長嶋の場合は、言動に安定感は感じないが、自分にはない個性に対する憧れを感じるのだ。
イチローはクールという言葉に代表される理性派だ。王がソフトな理性派であるのに対して、イチローはシャープな理性派だ。これを能力のない奴が演じたら、ただの生意気になってしまう。私の場合、どちらかというとイチローに近いけど、リーダーシップを極めるには能力が今一だったという感はある。王に近い路線のほうがよかったかな?
よく「名選手必ずしも名監督ならず」ということが聞かれる。超一流の選手は個性が強すぎて、群れることが少なく、チームワークを必要とする球技のリーダーには向いていないことが多い。しかし、今大会の二人のリーダーは明らかに成功した。

その要因は図らずも二人の反対要素だったように思う。今大会に参加を決めてからのイチローは危険なほどに感情をむき出した。愛国心ともいえるほどのチームの一体化を促す発言が相次いだ。一方の王監督は公式の場では、やんちゃなイチローに比べて大人の発言が多かった。しかし、TVで娘の王理恵がインタビューに応えているのを見て違う一面を知った。JAPANの監督になって、彼女に対して野球のことを子供のように話すのだそうだ。そんなことは初めての経験だそうだ。インタビューは準決勝で韓国に勝った直後のものもあったが、その最中に王監督から彼女に電話がかかってくるというおまけもあった。ということはチームメンバーの前でも時折はその感情を発露させていたことは想像に難くない。そして、優勝後に彼らなりに感情を爆発させる姿は感動的だった。

出来事:3月21日~22日
昨日からWBC一色で何もしていない。昨日は出かける妻から「洗濯物を取り込んでおいて」と言われていたのを100%忘れてしまい、今でもおかんむり・・。