海鳴りがあなたを探している
 

どこにいる
 

どこにいるかと
 

いたるところを探している
 

だけど
 

目の前の海は黙っている
 

それでも海鳴りは探している
 

探し続けている



 

海鳴りを借りてあなたが呼ぶ
 

ここにいる
 

ここにいるよと
 

だから
 

心配するなと言うように
 

だけど
 

目の前の海は黙っている
 

海鳴りだけが叫んでいる
 

叫び続けている



 

海鳴りに乗せて
 

あたなに届けと
 

ありがとう
 

幸せだったと
 

だけど
 

目の前の海は黙っている
 

それでも
 

何度も言い続ける
 

あなたに届けとばかりに




海鳴りがあなたを真似て
 

ありがとう
 

大丈夫だよと
 

いつまでも
 

忘れないというように
 

遠く離れた寂しさを
 

海鳴りだけが抱きしめる
 

凍えた肩を一人抱きしめくれる