さぁ呑め
いぃいから呑め
浮世の憂さを忘れたいんだろう
あれだけ垂れていたではないか愚痴の数々
ならば
何をためらうことがある
ほら呑め
なかったことにしたいんだろう
ならこの酒を空ければいいことだ
なぁ
昨日の現実
今日の怒り
明日の後悔
酔えばなかったことにできるんだ
言わずとも顔にきっちり書いている
だったら呑むしかあるまい
まぁそうは言えど
消えてなくならなかった現実
なかったことにはならなかった怒り
ないことにできなかった後悔
そんなものが
酒が醒めたあとには残っているだと?
そんな蘊蓄はどこかへ置いておけ
構うもんか
そんなものは
すっかり酒が醒める前に
また呑んで酔えばいい
呑んで迎えにいけばいいんだ
また呑めば
そうすれば先の先に送られる
その間は
消えてなくなる
忘れていられる
だから
今は呑め
お前にはもう呑むしか道は残されていまい
なぁ、そうだろう?