助けてくださいと


問いかけても
 

その問いは
 

闇に消えていく
 

誰も知らぬ者ならば
 

無碍にせずとも
 

消えていく



苦しいと
 

思わず口からこぼれても
 

拾い上げる人はいない
 

目線ひとつもくれてももらえず
 

どこにもいない者と成り果てる



砂塵の砂が見分けもつかぬように
 

ありふれたこととして
 

気にもされずに
 

雑踏の中で吹き溜まる
 

拾われない石は蹴られてしまう
 

邪魔者として



ならば誰にも知られず
 

ひっそりと生きていくには
 

雑踏に紛れるに限る
 

いずれ
 

紛れているうちに
 

誰にも見つけてもらえなくなる
 

誰とも見分けがつかなくなる
 

自分ですら
 

光を失った影が闇に消えるようにいく