夢という言葉で何かを見せた気にして
 

音符の檻に閉じ込めて
 

未来を歌う
 

行方を指す羅針の針を思わせて
 

身動きできぬ言葉を楽器のテンポで震わせる
 

音符はせっせと鎖につないだままで
 

言葉を踊らせているだけなのに


 

一人じゃないとうそぶく言葉は
 

メロディーに乗せてしたり顔
 

心の襞をくすぐり
 

すべてが解ける処方を求めた手に渡る
 

空虚な言葉とも知らずに
 

仮面を剥いでしまえば
 

薄っぺらな言葉だけが並んでいるだけなのに



ありもしないことを
 

甘い言葉でその気にさせるハーモニー
 

楽譜の森に立ちこめる霧のように
 

か細い言葉に威を貸して煙に巻く
 

むき身の裸にすれば
 

何のことはないことを大げさに垂れ流しているだけなのに



薄い言葉を
 

刻むリズムが躍らせる
 

愛撫を欲する触手のような旋律が
 

訳知り顔で中身を骨抜きにし
 

魂までも抜いていく
 

その隙に突きつけた刃のように刻みつける
 

まるで傷に塩を塗るように