肌寒い名のみの風が
運び来る
はじめの一歩の陽光は
遙か霞の花盛り
一雨ごとの蒸し暑さも
怯むことない太陽の
日差しも容赦を知らずして
ひとを丸ごと貫いて
ふと
振り返っても
深い緑も褪せていく
降る如く
振りまく如く枯れ葉舞い
平気な顔した雪雲たちが
平三(へいざ)の顔で
ひた走り
兵もろともに冬の将軍が
平定されず居座りて
星巡りの季節後(ご)の
仄(ほ)の言う言葉の徒然に
ほんのり漂う
頬うつ香り
穂の香り