生まれたばかりの心が
 

足を取られて動けずにいる
 

囚われの身
 

篭の鳥
 

もう何かに縛られている



恨む心
 

妬む心
 

怯えた心
 

白い影に潜んでいる
 

震える声が木霊する
 

血に染まった風の香りが流れてくる

 

 

旅に出たその足が
 

知らずのうちに
 

どこかに向かおうとしている
 

昔 死ぬ前に燃やした恋
 

昔 死ぬ前の罪を償うため
 

昔 死ぬ前の恨みを晴らすため



いずれにしても
 

生まれる前から
 

囚われの身
 

身をよじり
 

傷ついても
 

囚われの身

 

 

折れそうな三日月が
 

見透かすように
 

傾いている