涙につつまれた教会
悲しみにくれるミサ
その悲しみがどんなにつらいものかは
知っているはずなのに
同じ思いをさせるために
送り出される人々
失われた者のために祈りを捧げたとき
彼は何と諭したのか
彼はどこへ導いたのか
誰しもの頭の中には
左の頬を差し出すことはなく
血祭りにあげる者の顔
懐の拳を問わないことが彼の教えか
知らぬ振りは彼の慈悲か
ためされているのも知らず
怒りに血迷う人たちは
振り上げた拳の行き場がなくなろうと
やめることも忘れてしまっている
すべての人が傷ついて終わる
その過ちに
その繰り返しに気が付くために
まだ何が足りないのか
まだ幾人の生命が必要だというのか
この時のために二度とするまいとの誓いは
どこで失ってしまったのか
彼がそう教えたのか
そう導いたのか