幾筋も舞上がる煙が淀みと化した空は
もう怒りを静めたかのように
穏やかに晴れ渡っている
燃え崩れた街は黙って見上げている
容赦のない冷たい風はいっそう身体を凍えさせ
一度止まった時間は動けないまま
ただ過ぎるのを待つように立ち尽くす
それでも明日への空は明けていく
あの時から続く空に
打ち鳴らされる鐘の音が響き
一つひとつはか細い灯りを点し
あなたの元にこの祈りとともに導いていく
忘れようのないあなたを
空を見上げている
(再掲)