打ち鳴らす鐘の音は


鼓動の再現 
 

生きていた 
 

そしてついえた 
 

命の再現 



盾となり 
 

礎となった甲斐があったかと問う声を 
 

かつての長靴(ちょうか)の音がかき消すように 
 

否もなく近づいてくる 
 

聞き漏らすまいと耳をすませども 
 

その声は日に日に細くなるばかり 

 

 

仰ぎ見る空に響くわずかな残響でさえ 
 

その眠りが安らかであれと願う祈り 
 

重なり続く余韻も 
 

同じ轍(わだち)を踏まないという誓い 
 

されどもそれと知らぬ者は同じ轍(てつ)とは気づかない 



それでもと 
 

なお打ち続ける鐘の音は 
 

鼓動の再現 
 

生きていた 
 

そしてついえた 
 

命の再現 



(再掲)