恋人たちは互いに絡め
知らぬふりをして
それぞれの下心と思惑を混じり顔で
男は優しさを含んで
女は愁いを含んで
夕暮れに人の波をぬって
サラリーマンは持ち切れないほどの疲労と
一握りの幸せを持って急ぎ足
夜のネオンが花開き
田舎者も
都会人も
思い思いの酒を酌み交わし
それぞれの思いを飲み込んでいく
厚化粧をまとった女は
2つの仮面を持つ男を連れ立って
今宵限りの恋人同士
恋のルールもお預けにして
東の闇の白みだし
酔いつぶれた男どもと
遊び疲れた女どもが
始発を待って
薄いベンチにうずくまっている
空の寒さと人の寒さを感じながらも
昼の孤独に立ち向かう
夜の顔を心の奥にしまい込んで