物静かな沈黙が何かを語り始めた

うめき声のように

けれど騒々しい

けれど忙しい

都会(まち)の人たちの耳には届かない

何も見ようともしない

足元から切り崩されているのに

誰も気づかない



終幕の列にいつのまにか居並んでいることに

人が気が付くのにはもう遅い

薄曇りの空を見上げ

「そのうち晴れるだろう」

とやり過ごしても

いつの間にか土砂降りの雨

何もかも押し流して

その後に残った者は

息遣いのない

大きな海ひとつ