風を呼ぶ声は怒りの声
血は否応にあのことを憶えている
“忘れる”という誤魔化しを許さぬように
“流れる”ということを拒むように
風が呼ぶ怒りは“明日”を知らない
血と肉を分かつ者どもに
吹く風は荒く冷たい
大地に刻まれた文字は
頑なに歴史を刻んでいく
たとえ悲劇であろうが
たとえ道化であろうが
押さえつけられた力は
いつしか吹き出して止まず
かつてのわが身を省みることなく
その力を振りかざす
ヤツの歩んだ轍を践んで