黙って頭(こうべ)を垂れていればと言いたげに
居並んだ盾の向こう側から打ち放たれる礫(つぶて)

 

何も考えずに従ってさえいればと苦々しいばかりに
力を笠に着た者どもの容赦ない放水

 

されど
もがれようとする腕を差し出す者はいない
塞(ふさ)がれるのに抗わない者もいない

 

ならば
為す術もなく
ただ黙して巻かれるわけにはいかない

 

ためらわず振り下ろされる鉄槌に
立ち向かう者たち
幾度打ち払われようとも
立ち向かい
燃える眼差しはひるまない

 

それでも震えているのは
楯突く恐れか
あまりの怒りからか

 

割れたガラスは何を写す
しゃがれた声は何を叫ぶ
重ねた水たまりはいつ乾く

 

盾とした傘がなぎ倒されようと
ひ弱な傘が譲れぬ礎(いしずえ)
このか弱い傘がこれからの標(しるべ)

 

今や分岐に立っている
いや
分岐に立たされている