井筒親方の訃報を9月場所10日目の朝に知りました。
哀しみと驚きと、そして、部屋はどうなるのだろうという心配が頭をよぎりました。
横綱が、所属する部屋がかわる…
まさかこのタイミングで、鶴竜が進退を考えるのでは…と、いらぬ想像までしてしまいました。
10日目の正面解説は、錣山親方でした。
もともと予定されていた解説出演でしょうけど、井筒親方が用意したかのようなタイミング。
放送は最後の方しか見れませんでしたが、冷静に、いつものように阿炎に少しの苦言を呈している錣山親方。
錣山親方のお気持ちを考えると、切なくて…
と、同時に、こんな状況でも解説をこなす錣山親方は、プロフェッショナルであると感じました。
病気、特に、治療が困難な病気を患ってしまった方がいる時、
近くで支える家族が、一番苦しいと私は思います。
弱くなっていく姿を目の当たりにし、病気を受け入れていくのは、
本人と同様に家族も苦しいものです。
治療方法やケアについて、知識の収集と選択が求められ、
ひとつの命への責任を負います。
家族への負担は大きく、辛いときもたくさんあります。
私の父も、ガンで亡くなっているので、闘病の時のことを思い出し、胸がしめつけられました。
錣山親方が「兄のことを取り上げてくださり、ありがとうございました」と、放送の最後でおっしゃってました。
「兄」って、いい響きだなって、思いました。
ご冥福をお祈りします。