『ペンギン・ハイウエイ』森見登美彦/角川書店 | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

ペンギン・ハイウェイ
森見 登美彦
角川書店(角川グループパブリッシング)
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自分の子供時代を久しぶりに思いだす。この少年のように研究ノートはつけていなかったけど、「〇〇探検隊」と名づけて色々なことを友人たちと調べ歩いていた。校区内の道がどう繋がっているか隈なく歩きまわったこと。どこか抜け道がないかあらゆる家と家の隙間に突入してみたこと。近所の川を行けるところまで遡り、線路に沿って延々と歩き続けたこと。雨の降った翌日、どの泥で団子をつくったら一番固いのか、いろいろな場所の泥を集めたこと。なぜか校区内のどこに苔がたくさんあるか探し回ったこと。当時僕の家で飼っていた猫が外に行く時どこに行っているのか追跡し、どうしても突き止められなかったこと。

これらの出来事は「なんだかくだらないことばかりしていた子供時代」と僕のなかに位置づけられていたけど、案外そうでもなかったのかなと、この本を読んで思った。できることなら、この少年のように街角でペンギンに出会ったり、美人のおねえさんの知りあいが欲しかったけど。