今年のお気に入りの3冊 | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

『祈りの海』はSF短編集で、様々な条件化で生きる人間を描いて、自分の存在とは何か問いかける。『太陽の塔』は大人気の森見登見彦のデビュー作。若者の自意識過剰と物語の崩壊を描くことで、青春のグダグダさが浮かび上がる。『フィンガーボールの話のつづき』はビートルズのホワイトアルバムをテーマに短い物語が次々に語られる。音楽を聴くかのような読み心地。

どの本が心に残ったかを考えて選んだ3冊。全てを語り尽くした物語ではなく、語り尽くせない物語が描かれたものが、僕は好きらしい。今年はそういった本を他にもいろいろ読んだのだが、選んだものは新刊ではなくて文庫化など何年も前の本ばかり。もしや僕は時代の流れから取り残されているのだろうかと思いつつ、今年も終わる。良いお年を。


祈りの海 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
グレッグ イーガン(著)Greg Egan(原著)山岸 真(翻訳)
発売日:2000-12
おすすめ度:4.0
太陽の塔 (新潮文庫)
新潮社
森見 登美彦(著)
発売日:2006-05
おすすめ度:4.0
フィンガーボウルの話のつづき (新潮文庫 よ 29-1)
新潮社
吉田 篤弘(著)
発売日:2007-07
おすすめ度:4.5



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