アメリカの政治についての本が読みたかったので古本屋にて購入。新聞記者の大門小百合と、その夫でありネットジャーナリストである田中宇のハーバード大学での留学体験記。アメリカ最高峰のハーバード大学でのレベルの高い講義内容や、そこで出会った世界中から集まったジャーナリストの同級生たちとの友情など前向きにテンションが上がってゆく大門小百合。それに対してアメリカの世界戦略を支えるための育成機関と化しているハーバード大学に対し、教育機関としてのありかたに疑問を高めていく田中宇。
こういった意見の相違をぶつけ合ってハ―バード大学の総合点を決めるというわけでもなく、それぞれの手記として二人の意見が交互に書かれている。全ての問題をひとつにまとめて結論を導き出すのではなく、多面的な情報や見方を提示する。読み手としては複雑な問題を複雑なまま把握することができ、わかったつもりで終わらない。ジャーナリズムとはこうあって欲しいものだなと思う。
