『にょっ記』穂村弘/文藝春秋社 | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

穂村 弘
にょっ記

穂村さんのウソ日記にフジモトマサルが挿画。

4月3日 武蔵丸

武蔵丸の夢をみる。

夢のなかで武蔵丸は悲しそうな顔で訴えていた。
「私より、大きいひとも、いるんです」
「ええ」と私は頷いたが、それだけでは足りない気がして「わかります」と付け加えた。
武蔵丸は悲しそうに頷いた。

やはり僕は穂村さんのセンスは大好きだ。買ってよかった。エッセイもいいけど、やはり短い文章だと切れ味が違う。歌人の血が流れている人なんだなと思う。

1月27日 スーパーパンダ

スーパーパンダの夢をみる。

スーパーパンダというものがいて、それはパンダよりもっと凄いのだ。
目が覚めて、どこがどう凄かったのか思い出そうするが、思い出せない。
スーパーパンダなんて、と暗い部屋のなかで私は声を出す。
いないんだ。

これを40歳を過ぎた男の日記だと思うと、なんとも言えない悲しさが漂う。

日記のなかに自分の顔を似顔絵を、漢字変換の手書き認識で描いてみたというものがあったので、僕のイメージしたスーパーパンダを手書き認識で描いてみたたら「驫」という漢字がでてきた。馬を三つかいて「ヒョウ」と読むらしい。意味は「多くの馬」。僕は「ヒョウ」じゃなくて「馬」じゃなくてパンダを描いたのだが。ちなみに僕のスーパーパンダには羽根がある。