東野圭吾『容疑者Xの献身』文藝春秋 | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

東野 圭吾
容疑者Xの献身

本屋大賞ノミネート作。第134回直木賞受賞作。「このミステリーがすごい!国内篇」1位、「本格ミステリ・ベスト10」第1位。「週刊文春ミステリーベスト10」1位。白夜行で話題のうえに、4冠という快挙。この記録ですら、誰も塗り替えられないと思う。もしこれで本屋大賞を取れば5冠!こんなに完成度の高い推理小説はひさしぶりに読んだ。

推理小説好きの人や、推理小説に興味のある人ならぜひ読んで欲しい傑作。細かくジャンルを分けると、犯人はすでに分かっているという「倒述式」というものになる。刑事コロンボや古畑と同じパターンだ。探偵役である天才物理学者VS天才数学者という構図。本格ミステリー系のランキングで3冠をとっただけあって、トリックも斬新だ。物証的なトリックの意外性は、事件の全貌を塗り替える。意外性のあるトリックを使うことによって、人間を深く描くことに成功している。これは推理小説にとって理想的だと思う。

あまり書くとネタバレになるので、このあたりで。さすが4冠。おすすめです。