- 著者: 嶋津 祐一
- タイトル: もっともやさしいゲーム理論―最良の選択をもたらす論理的思考法
ゲーム理論は、チェスやポーカーで展開される先読みや推量や駆け引きなど、自分の利益を最大にするために繰り広げられるプレーのなかに普遍的な人間の行動原理を見出し、それによって現実の社会のなかでの複雑な人間の行動をも予測・解明しようとするものである。
命中率100%のガンマンと命中率60%のガンマンがいて自分の命中率が30%。順番にひとりを狙って撃つという状況で、自分が最初に撃つのなら、空に向かって撃つのが最も生き残る率が高いというのは面白かった。
相手の戦略と自分の戦略との組み合わせの効果数値をだして、最善手を考えるというのがゲーム理論の目的だが、この数値をだすのが難しいと思うのだが。
実践向きではない理論かなと思ったが、ゲームで負けそうな時にゲームを転換するというのは興味深い。2人ゲームを3人ゲームにしたり同時進行ゲームを交互進行ゲームにしたりして勝機を見出す。
そういえば、じゃんけんをする時に「次は俺はパーをだす」と宣言する友人がいた。同時進行ゲームで偶然で決まるはずのじゃんけんが、こう言われるといきなり交互進行ゲーム的な心理戦になる。その言葉を信じて僕がチョキをだし、相手がグーだったらバカみたいだし、といってグーをだしたところで相手が言葉通りにパーだったら余計にバカみたいだ。と思って僕がパーをだしたら、相手はチョキをだして、散々バカにされた。これは友人が心理戦が得意で僕の考え方を読まれていたからなのだが…いま思い出しても腹が立つ。