『推理小説』秦建日子/河出書房新社 | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。



著者: 秦 建日子
タイトル: 推理小説

連続殺人事件が起こるなか、警察と出版社に『推理小説・上巻』と書かれた原稿が届く。そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という殺人犯かのメッセージが…。という設定を読むと、奇抜なアイデアだけのキワモノ小説だと思ってしまうが、著者はTVドラマを多く手がける人気脚本家が満を持して発表した小説デビュー作。

この奇抜な設定のなか、超個性派キャラたちは暴走し、社会的な鋭利なテーマを織り交ぜ、小説でしかできない数々の仕掛けを取り入れてミステリーファンをも唸らせていると言う。はたして傑作なのか怪作なのか、すごく読んでみたいところ。タイトルからして、すでに通常の小説とは一線を画している問題作だ。

帯の推薦文

あまりの面白さに仕事を忘れて読みふけった。この小説を映像化するなら、俺は「絶対に出してくれ」と言う。――――阿部 寛氏(俳優)

ミステリ好きの心をくすぐる仕掛けの数々……。読者は限りなく挑発され、翻弄される。タチのわるい新人が現われた。――――新保博久氏(ミステリ評論家)

トリック重視か、社会性重視か。この議論に決着をつけたリアルなミステリ。ジャンルの可能性を切り開いた快作だ。――――末國善己氏(文芸評論家)