昨9月27日、安倍晋三元総理の「国葬儀」が日本武道館で厳かに執り行われた。
武道館での参列者は海外要人700人を含めて約4200人。
九段下での献花台には2万人近くが大行列を作った。
国葬反対を訴えるデモ隊も数百人が参加したようだ。
元総理の評価は在任中もその後も、大きく意見が分かれていた。
海外、経済界、女性、若い人には概ね評価が高かったようだ。
本当の評価は数十年後の歴史家や文化人らが下すのかもしれない。
どちらにしても、歴史上の人物として歴史、政治史にはなくてはならない
人物の一人だ。
政治家は何もしなくても、仕事としては成り立っていく。
国を変えよう、国民に何かを与えようとすれば、総理を目指し、
政策を実現しなければならない。
リーダーたる者は理想と信念を持って、突き進まないと何も生まれ
ない。決断と実行の人にしか、リーダーは務まらない。
元総理は不幸な死を遂げたが、何かをしようとした本人には
常に死をも覚悟をしていたのかもしれない。
菅前総理の友人代表弔辞には感動した。
「元総理の机には読みかけの本があった。山県有朋が長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、
故人をしのんだ歌にマーカーで線が引かれていた」と。
『かたりあひて 尽し丶人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ』