お山の妄想のお話です。



1月25日はなんの日?

そう、それは嵐のリーダー大野 智に一番、
世界中の誰よりも愛されている俺、櫻井 翔
の誕生日!


ある日智君から訊かれたんだ、
『翔くんもうすぐ誕生日だよね?何か欲しい
ものある?』
っつて。

欲しいもの?ないな……
だって一番欲しかったもの、智君は俺のもの
になってくれたし。

朝目覚めれば芸術的な寝癖の智君がほにゃり
と笑って『おあよ』と言ってくれる。
出勤時には『いってら~』と緩く送り出して
くれるし、帰宅時は『おけえり~』とビール
を飲んでほんのり桜色の頬っぺたで迎えてく
れるんだ。
……まあ、寝ちゃってる時が多いけどね。

作ってくれる料理は全て美味いし、洗濯物は
ほんのり良い匂いがする…
気が向けばお風呂にだって一緒に入ってくれ
るんだよ。

幸せだよ、最高に幸せだ。これ以上の幸せな
んてない。

そんな俺にはもう望むものなんかないんだ。
智君さえ、あなたさえいてくれればそれで…

『って言われてもな~おいら翔くんを祝いた
いんだよ。欲しいものがないならさ、なんか
おいらにして欲しいこととかでいいや』

その台詞に俺の目がキラリと光る。
そこまで智君が言ってくれるなら、ずっと心
に秘めていたお願いをしてみようか。

『じゃあ、ひとつお願いがあるんだけど聞い
てくれる?』
『え?なんだ』
『あの、あのね…』

ずっと思っていたこと、して欲しかったこと
でも言っても大丈夫かな、呆れられないかな
最悪引かれるかも……
でも……

『夜の事なんだけどね』
『よるぅ?』
『そう、何時もあなたを愛させてもらってる
でしょ』
『…ああ、そっちのこと?』
『うん、そっちなの。それでね、たまにはあ
なたにして欲しいなって…』

何時もは俺がガンガン攻めてるけど、たまに
は積極的にあなたにして欲しいんだ。

例えば横になる俺に跨がって(騎乗位)自分で
入れてみたり、イイトコロに当たるように淫
らに腰を振るとか…
ああ♡男の浪漫だよね。
自発的に動くあなたを見て感じたいんだ。

勿論俺だってたまには動くよ、ふいに突き上
げてあなたを良い声で鳴かすのも楽しそうだ。
どうかな?
智君を見ると眉間に皺を寄せて考えているよ
うだった。
あれ?ダメかな、無茶なお願いだった?

『翔くんは俺にして欲しいの?』
『うん、積極的なあなたが見たい』

う~ん、う~んと暫く悩んだ後、智君は男ら
しくキッパリと言った。

『わかった、それが翔くんの望みならやるよ
おいらやったことないから上手く出来ないか
もだけど、翔くんの為に頑張るぞ。気を付け
るけど痛い思いをさせたらごめんな?』
『ありがとう、嬉しいよ♡』

感激の余り気にしていなかったけど『痛い思
い』って?
頑張り過ぎて、俺のしょうくんJr.を痛い程ギ
ュウギュウ締め付けちゃうってことかな♡
まあいい、智君がどれ程頑張ってくれるのか
楽しみだ。



その時俺は智君の大いなる勘違いに気付くこ
とが出来ていなかった。

だから楽しい筈のBDに身の毛のよだつ体験を
するなんて全く考えていなかったんだ…